健康でおいしく、ご家庭でワインを飲むために!  Vol.2

文/有)フードコミュニケーション代表・飲食店経営 入交 功

みなさま、こんにちは!入交(いりまじり)です。
コラム2回目はワインの基礎知識についてお届けしたいと思います。
 「基礎知識」というと大上段に構えてしまうかもしれませんが、私がお伝えするのはとっても簡単な入口。みなさまがワインと聞いてパッと頭に浮かぶのは「赤ワイン」「白ワイン」「シャンパン」という3つの種類ではないでしょうか。何を知っていたらそれぞれのワインを選びやすいのかということのポイントをこれから数回に渡ってお話できればと思います。
 まずは、ワインと出会うために知っておいて欲しいこと、ワインの捉え方についてです。飲まない、好まない方からすれば、「ワインはむずかしい、おいしくない」というイメージを持たれている方がほとんどかと思います。日本酒や焼酎のように同じ「お酒」というカテゴリーにもかかわらず、なぜワインは難しい、面倒くさい、美味しくないと思われてしまうのでしょうか。それは長い横文字の産地だったり、多種ある葡萄の品種だったり、難解な専門用語だったり。時としてワイン通の方が、愛が強い余りに、熱く語り好みを押し付けることだったりするかもしれません。私もお勧めする立場の人間として、特に気を付けていることでもありますが(笑)でも、ほんの少しだけ考え方を楽にすると、他のお酒と同じようにワインも選びやすくなるのです。
 酒屋さんで日本酒や焼酎を選ぶときは日本のものなので「東北」や「新潟」「鹿児島」といった地域や産地を伝えますよね。ワインの場合、これが原産国「フランス」「イタリア」や産地「ボルドー」「ブルゴーニュ」「シチリア」などにあたります。次に原料ですが日本酒は「米」(米も種類があります)焼酎は「麦」「米」「栗」「芋」・・・などさまざまです。同様にワインは「ぶどう」ですがぶどうの品種を少し知っていただければ、もうしめたものです。ワインに使われているぶどうの品種は細かく分けると、およそ5000種類くらいはあると言われていますが、実際には赤、白3種類ずつくらい知っていればワインを楽しむことはできるからです。カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、ピノ・ノワール、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、リースリングなどはその代表選手で一度はみなさまお聞きになったことがある名前ではないでしょうか。この6種類が赤ワイン・白ワインの代表品種なのですから、まずはこちらの6つを覚えていただければ◎。
 生産者(ワイナリー)や原産地呼称(AOC)・収穫年(ビンテージ)などは後からのこと、味の好みを覚えることから始めてみてください。販売店やレストランのスタッフ・ソムリエに生産国とぶどうの品種、味の好みを伝えることで、大体お好みの美味しいワインを見つけていただくことができます。
 特にレストランではお食事との組み合わせも重要です。ソムリエやスタッフは最大限にそれぞれの味を引き出しお客さまに喜んで頂くことが仕事であり、喜びなのです。遠慮せずにどんどん質問や相談をなさって楽しみ、楽に知識を増やしてください。まったく恥ずかしいことではございません。
 さて、もうひとつシャンパンについて。発泡性のあるワインのことをすべてシャンパンだと思っている方も多いかと思います。正しくはスパークリングワインが発泡性のあるワインの総称で、シャンパンはその中で厳しい基準をクリアしたものだけが呼ぶことができるのです。スペインのカヴァ、イタリアのスプマンテ、ドイツのゼクトなど、国によってスパークリングワインの作り方、呼び方も異なります。ピノ・ノワール、ピノ・ムニエ、シャルドネなどのぶどうを中心に作られますので、品種を新たに覚えていただかなくても大丈夫。味のお好みだけに集中していただけます。このように、ワインの入口に立って頂くのは、さほど堅苦しいものではないのです。
 ワインが美味しくないと思っているみなさんも、その方に合うぶどうやブレンドに出会えていないことが多いように思います。今やコンビニエンスストアなどでも安く美味しいワインが手に入ります。どうか楽な気持ちで手に取って、ご自分の味覚を探して頂けると嬉しいです。
 今後はジャンルを絞り、さらに基礎を掘り下げて参ります。次回のテーマは後半でふれましたシャンパン・スパークリングです!
 今年の夏は暑すぎたり、大雨だったり、涼しかったりと天候も大忙し。みなさま、体調を崩されてはいらっしゃいませんか。夏風邪も長引くようですのでどうぞお気をつけて、日々健康に、残暑を楽しんでくださいね。今日もよい一日に乾杯!

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飲食店経営/入交 功 Masao Irhimajiri

有)フードコミュニケーション代表・飲食店経営
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